絶滅危惧種 この世界で雪月華は、とうとう最後の一輪になった。似たような華と交配合し種を残せたとしても、それは違う遺伝子であり、雪月華とは異なる華が咲くだろう。ある日雪月華の隣に、似たような類の種が舞い降り、やがて華を咲かせた。種も残せない、香りだって違う。だが雪月華には、共に陽に辺り、共に風に戦ぐ仲間ができた。雪月華はもう孤独ではなくなった。
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