「村長さん、相談したい事があるんです。」
「うむ、うむ。さぁ、こっちへ来て、話してみなさい。」
「ありがとう。僕、ちょっと前にこの村に来たばかりじゃないですか。」
「あぁ、一番新しい村の民だったなあ。」
「はい。実は、ついこの間まで、僕はいじめられてたんです。」
「ほう…」
「でも、最近いじめられる事はなくなったんです。」
「ほうほう。君が何かしたのかね?」
「いえ、何もしてないんです。ただ、いじめてきた子と関わることはそれからゼロになってしまいました。」
「ほう…。」
「村長さん、僕は、この村に居てもいいんでしょうか?」
「……おまえさんは認められたんだよ。」
「僕が?」
「うむ。村の子供達の中にボスがいるのは知っていた。彼はいつもそうやって、小さいものを追い出そうとする癖がある。」
「小さいもの…追い出す癖…。」
「次は、おまえさんが彼に話しかける番だ。」
「…僕にできるかな。」
「できるさ。もしほかの子がいじめられそうになっていたら、彼を注意し、その子を守ってあげなさい。」
「村長さん、ありがとう、僕、頑張る。」
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