薔薇石化2 *:;:*:;:*:;:*:;:*:;:*学者は、その薔薇をどうしても傍に置いておきたいと願った。あまりに優しすぎる薔薇は、断ることが出来なかった。──怖かったのだ。 何かを傷つける事が。「1日だけ、1日だけ一緒に居たら、またこの花畑に帰ってこよう。」そう誓い、優しい薔薇は産まれて初めて故郷を離れた。……だがそれはやはり、間違いだったのだ。気がついたときには、もう遅かった。この学者は、私を手放す気など無い、と。*:;:*:;:*:;:*:;:*:;:*
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